

南米出身のロボスがブラジル大衆音楽と西洋クラシック音楽の融合を図った「ブラジル風バッハ第6番」大変興味深い曲です。ラテン・ジャズフルートのパイオニアであるロザーノがこの曲をどう表現するか、必聴の価値ありです。ソロ2曲はどちらもラプソディを演奏します。ウィルソン・オズボーンの「バスーンのためのラプソディ」はバスーン奏者にとってスタンダードナンバーの1つです。無伴奏だからこそより感じられるミューラーの息遣いと情感あふれる表現に酔いしれることでしょう。ピアソラの「タンゴ・エチュード 」は甘く切ないタンゴではなく、聴衆を挑発するかのような激しい音楽です。ロザーノのテクニックと熱のこもった演奏は圧巻!その他デュエットでは個々のテクニックの凄さは当然ながら、2人の音楽性が絶妙にブレンドし、よりエネルギッシュな演奏になっています。
■フルート:DANILO LOZANO(ダニーロ・ロザーノ):
ハリウッド・ボウル・オーケストラの設立メンバーであり、すべてのハリウッド・ボウルの録音に参加している。伝説のキューバのベース奏者イスラエル・ロペスとシネソン・オールスターズのCDでソロを務め、これまでグラミー賞を2回受賞しました。
■バスーン: DAVID MULLER(ディビット・ミューラー)
元メキシコシティ交響楽団の主席バスーン奏者あり、ソリストとしても活躍していた。これまでアジア・ヨーロッパおよび北アメリカをツアーし、世界中の有名なコンサート・ホールを回り、25回レコーディング行った。1983年にアメリカへ戻り、南カリフォルニア・オーケストラ、オペラ団やバレエ団で精力的にに活動し、1987年から2003年までは、ウェストウッド木管五重奏を組み、批評家に賞賛され、多数のツアー行いました。
演奏データ
フルート:DANILO LOZANO(ダニーロ・ロザーノ)
バスーン: DAVID MULLER(ディビット・ミューラー)
収録曲