フォート・マクヘンリー（マクヘンリー砦）とは1812年に始まった米英独立戦争のさなかでもっとも激しい戦闘が行われた地帯です。戦いの後、砦にはためく星条旗に感動して作られた詩が現在アメリカ国家の歌詞となっています。

この組曲はこの有名な戦いをモチーフに作曲されており、タイトルのつけられた3つの楽章で構成されています。

1楽章「赤く輝くロケット」は激しい砲撃音をあらわすトランペットとホルン、打楽器の3連音符の連続する音型で開始されます。途中におだやかなテンポの中間部が挿入されますが、再び激しい戦闘の音楽が戻ってきて終わります。

2楽章「霧の向こうに見えるもの」は星条旗がはためく様子をあらわしたもので、トランペットソロのファンファーレが鳴り響く厳かな祝典音楽です。アメリカ国家の一部を朗読するナレーションがオプションで加わります。

3楽章「自由をもとめて立ち上がるとき」は4分の5拍子のマーチ風の音楽です。ドラムマーチに乗って雄大なテーマが演奏され、華々しいエンディングで幕を閉じます。

演奏時間10分の劇場音楽的なドラマチックな作品です。

作曲者：ジュリー・ジルー（Julie Giroux）
演奏時間：9分30秒（約）（2:55 / 3:45 / 2:50）
グレード：5
編成：吹奏楽
出版社：ムシカ・プロプリア（Musica Propria）
販売形態：販売譜