北米大陸最長の大河であるミシシッピ川を上流から辿り、その流域のイメージを音楽で表現している作品。
ミシシッピ組曲/F.グローフェ(森田一浩)【吹奏楽販売楽譜】

- 在庫
- 在庫あり
- 商品コード
- COMS-85087
- JANコード
- 4995751818850
- メーカー
- ブレーンミュージック / Brain Music
楽曲詳細情報
- 作曲
- ファーディ・グローフェ (Ferde Grofe)
- 編曲
- 森田一浩 (Kazuhiro Morita)
- 演奏時間
- 13分30秒 (約)
- 楽曲構成
- 第1曲 父なる河 (Father of Waters) [3:30]
第2曲 ハックルベリー・フィン (Huckleberry Finn) [2:30]
第3曲 過ぎしクレオールの日々 (Old Creole Days) [2:45]
第4曲 マルディ・グラ (Mardi Gras) [5:00] - グレード
- 4
- 主なソロパート
- Bsn. / Eng.hrn. / Hrn.
- Trp.最高音
- 1st:High C / 2nd:F / 3rd:F
- 編成
- 吹奏楽
- 販売形態
- 販売譜(スコア+パート譜)
楽器編成
- Piccolo
- (doub. 3rd Flute)
- 1st & 2nd Flutes
- 1st Oboe
- 2nd Oboe
- (doub. English Horn)
- 1st & 2nd Bassoons
- E♭ Clarinet
- 1st B♭ Clarinet (div.)
- 2nd B♭ Clarinet (div.)
- Alto Clarinet
- Bass Clarinet
- Contrabass Clarinet
- 1st Alto Saxophone
- (doub. Soprano Saxophone)
- 2nd Alto Saxophone
- Tenor Saxophone
- Baritone Saxophone
- 1st Trumpet*
- 2nd & 3rd Trumpets*
- 1st & 2nd Horns in F
- 3rd & 4th Horns in F
- 1st & 2nd Trombones**
- Bass Trombone
- Euphonium (div.)
- Tuba (div.)
- String Bass
- Piano (doub. Celesta)
- * Hand in Bell (第2&4曲)
- ** Hand in Bell (第2曲のみ)
- Banjo (第4曲のみ)
- (or B.Sax./Euph./A.Cl./Bsn.)
- Timpani
- Percussion
- Snare Drum
- Bass Drum
- Floor Tom
- Crash Cymbals
- Suspended Cymbal
- Triangle
- Tambourine
- Wood Blocks
- Siren Whistle
- Guiro
- Glockenspiel
- Xylophone
- Vibraphone
- Chimes
楽曲解説
作曲者のファーディ・グローフェ(1892-1972)が「ミシシッピ組曲」を作曲したのは1926年。彼は当時“キング・オブ・シンフォニック・ジャズ”と呼ばれたポール・ホワイトマン楽団の専属アレンジャー兼ピアニストとして活躍しており、同楽団がガーシュウィンに委嘱した「ラプソディ・イン・ブルー」のオーケストレーションを作曲者に代わって手がけ、大好評を博した2年後のことである。グローフェは、組曲「グランド・キャニオン」や組曲「ナイアガラの滝」など、雄大なアメリカの風物にインスパイアされた親しみやすいオリジナル作品を生涯に1ダースほど残したが、その皮切りとなったのが「ミシシッピ組曲」であった。
全体は4つの小曲からなり、原典版のサブ・タイトル(A Tone Journey =音による旅)にもあるとおり、北米大陸最長の大河であるミシシッピ川を上流から辿り、その流域にまつわるイメージを音楽で表現している。
- 第1曲「父なる河」
- 欧文表記のFather of Watersは、古来からミシシッピを指す言葉であるが、源流を抱くミネソタ州では、その豊かな恩恵にちなんで“水の神”の意味もある。音の旅は、ミシシッピ源流近くの情景から始まり、先住民族のにぎやかな太鼓の音も聞こえる。
- 第2曲「ハックルベリー・フィン」
- マーク・トウェインの児童文学「トム・ソーヤーの冒険」に登場する主人公の遊び仲間、ハックルベリー・フィン少年の腕白で生き生きとした姿を描いている。アメリカのカートゥーン(子供向けアニメーション)音楽を彷彿とさせる楽章で、音の旅は、小説の舞台となったミズーリ州に差しかかる。
- 第3曲「過ぎしクレオールの日々」
- 旅はミシシッピの下流、ルイジアナ州へと進む。クレオールとは「混血の民」や「混合文化」の意だが、ここでは、フランス領ルイジアナ時代の移住者を先祖に持つ人種を指している。フランス系やスペイン系、アフリカ系などいくつかのの系列があり、人種差別の対象となった時代もあったが、民族や言語を越えた新しい文化もまた多く芽生えた。歴史の流れに想いをめぐらせるかのような、憂いのあるメロディが美しい楽章。
- 第4曲「マルディ・グラ」
- 旅の最後は、ミシシッピがメキシコ湾へと注ぐ河口に近い街、ニューオーリンズ(ルイジアナ州)の祭りの風景。クレオールの祖先が17世紀末ごろに持ち込んだカトリックの年中行事に由来する祝祭で、厳しい食事制限がおこなわれる復活祭前の46日間(四旬節)に備えて、思う存分肉を食べる祝宴期間(謝肉祭=カーニヴァル)の最終日が“マルディ・グラ(肥沃な火曜日)”である。この慣習から発展したニューオーリンズのマルディ・グラは、リオのカーニヴァルと並ぶ大規模な謝肉祭として現在も広く世界に知られている。楽章の中盤に聞かれる優美なメロディは、のちに歌詞がつけられ、「デイブレイク」のタイトルでフランク・シナトラの歌うポピュラー・ソングにもなった。
(森田一浩)

