火の伝説(2018年・平成決定版)/櫛田てつ之扶【吹奏楽販売楽譜】

- 在庫
- 在庫あり
- 商品コード
- COMS-85133
- JANコード
- 4995751822208
- メーカー
- ブレーンミュージック / Brain Music
楽曲詳細情報
- 作曲
- 櫛田胅之扶(Tetsunosuke Kushida)
- 演奏時間
- 7分00秒(約)
- グレード
- 3.5
- 主なソロパート
- Picc. / Fl. / Ob.(or Trp.,Flg.hrn.) / A.Sax.
- Trp.最高音
- 1st:G 2nd:F 3rd:F
- 演奏最少人数
- 25名《小編成対応》
- 編成
- 吹奏楽
楽器編成
- Piccolo
- 1st & 2nd Flutes
- Oboe (opt.)
- 1st & 2nd Bassoons (opt.)
- 1st Clarinet in B♭
- 2nd Clarinet in B♭
- 3rd Clarinet in B♭
- Bass Clarinet
- 1st Alto Saxophone
- 2nd Alto Saxophone (opt.)
- Tenor Saxophone
- Baritone Saxophone
- 1st Trumpet
- (doub. opt. Flugel Horn)
- 2nd Trumpet
- 3rd Trumpet
- 1st & 2nd Horns in F
- 3rd & 4th Horns in F
- (Hrn.2名で可)
- 1st Trombone
- 2nd Trombone
- 3rd Trombone
- Euphonium (div. opt.)
- Tuba
- String Bass (opt.)
- Piano
- Timpani
- 1st Percussion
- Glockenspiel
- Xylophone
- 2nd Percussion
- Maracas
- Vibraphone
- Marimba
- 3rd Percussion
- Snare Drum
- Suspended Cymbal
- Crash Cymbals
- 松虫 (opt.)
- 4th Percussion
- Tam-tam
- 5th Percussion
- Crash Cymbals
- 2 Suspended Cymbals
- Suzu (鈴)
- 6th Percussion
- Maracas
- Bass Drum
*打楽器はTimp.を含めて4名で演奏可能。
楽曲解説
1980年に作曲され、京都橘高校吹奏楽(指揮:平松久司・元全日本吹奏楽連盟理事長)で初演され、大阪市音楽団(指揮:金洪才)、東京佼成ウインドオーケストラ(指揮:増井信貴)、広島ウインドオーケストラ(指揮:木村吉宏)など多くのバンドが演奏・レコーディングしてきました。その中で、2017年の近畿高等学校文化祭の京都高等学校選抜バンドの演奏にあたり、作曲者自らが、楽器編成・オーケストレーションを、現在多くのバンドにみられる編成に新しく再編し、1979年の初演以来、この曲の決定版として「火の伝説・2018年・平成決定版」として完成しました。
Oboe・1st.&2nd.Bassoon・String Bassはオプションにしています。Saxophoneセクションは、Alto Sax.とTen.Sax.での2声部ですから、Alto Sax.2nd.はオプションとして可能です。Hornセクションは4パートを用意していますが、ほとんどユニゾンと2声部でオーケストレーションされていますので、2パートで演奏可能です。ピアノパートは、加えたほうが明らかに効果的です。後半の打楽器的なクラスター・トーンは、響きとして効果があります。打楽器は、それ自体の音に、十分こだわって頂く(和楽器との兼ね合いとしても)必要があります。
京都の年中行事の中で、「火」の行事が3つあります。大晦日から元旦にかけて荘厳な除夜の鐘が響く祇園の八坂神社は、着飾った若い女性の手には、火縄がくるくる回されています。「おけら火」と云われ、この火で雑煮を炊いて、一年の無病息災を祈ります。八月十六日、お盆を迎えた、祖先の精霊を「大文字の送り火」で送り終えます。このとき祇園祭りから続いた京都の夏は終わりを告げ、秋を迎えます。十月二十二日、時代祭の夜、鞍馬街道に「サイヤレ、サイリョウ」のかけ声と大きな松明の行列が続きます。太鼓の激しい音とともに、秋に終止符を打つかのように、炎は天を焦がし、「鞍馬の火祭り」のクライマックスを作ります。
この京都に伝わる火の祭事・神事・伝統行事への思いから、生・祈り・情熱、そして人間の自然に対する畏敬の念を表現しようと、これらの主題を「火の伝説」として、交響詩を作曲しました。人間の生命の自然への回帰する姿を追ってみました。祖先から受け継いだ、尊い生命の湧き上がる情熱を描いています。
スケールの大きいメロディ・ラインと、勇壮な民族的リズムで構成しています。谷間から湧き上がる雲に包み込まれるように、三十六峰の東山の山並みが映し出され、曲は始まります。この曲の根幹を形作る、日本伝統音楽の音列と、4度・5度で書かれた和声で、荘厳な響きを創り出しています。続くオーボエのソロ(オプションは、フリューゲルホルン又は、ミュートされたトランペットが用意されていますが、1オクターブ下げたユーフォニアムでもよいです)は杉木立を吹き抜ける風を暗示しています。ホルンとバスーンで祈りが聞こえてきます。僧侶の読経は大きく山々に響き渡り、雄大な自然への祈りとなります。
ティンパニの連打(裏拍にアクセントをもった16ビート)に導かれた後半は、火祭りの風景を表現した、エネルギッシュな響宴です。民族的な音列とモダンなリズム感覚を、合成共有した世界です。最後に、全楽器のユニゾンによる、祈りと自然への回帰の主題が、勇壮に歌い上げられます。コーダは、先祖の精霊とともに、大文字の送り火が、静かに消えて曲は閉じます。マラカスを使った風の中で、アシライ打ちを模したサスペンデッド・シンバル(歌舞伎の下座で使用される《松虫》又は《鉦》も効果的)が情感を添えて、印象的です。
■小編成バンドで演奏する場合(パート選択について)
小編成の理想としては、各パート1名(クラリネット・セクションは各2名でもよい)+ティンパニを含めて打楽器4名、そしてピアノ、計25名のウインド・アンサンブルが良い。その場合のパートの選択は、以下のように設定したい。
- 〇Flute(1名でPicc.とFl.のパートを演奏)
- 冒頭~Fl. / 54小節目~Picc. / 78小節目~Fl. / 124小節目~Picc.
- 〇Bassoon(1名で1stと2ndを演奏)
- 10小節目~2nd / 22小節目~1st / 48小節目~2nd / 78小節目~2nd / 110小節目~1st
- 〇Horn
- 1st:43~46小節目 3rd / 130~131小節目2nd
上記以外の箇所は1stを演奏する。
2nd:4th を演奏する - 〇Percussion (3名で演奏する場合)
- 1st:冒頭~Glock / 28~31小節目Vib. / 37小節目~ S.D. / 60~63小節目 Maracas / 66~113小節目 S.D. / 116~122小節目 B.D. / 123小節目 Suzu
2nd:冒頭~Suzu / 13小節目~B.D. / 49小節目~ S.Cym. / 71~73小節目 Xylo. / 78~82小節目 Tam-tam / 83~86小節目 C.Cym. / 88~109小節目 Sus.Cym. / 116~122小節目C.Cym. / 124~127小節目 S.Cym.or 松虫
3rd:冒頭~Tam-tam / 38~46小節目 C.Cym. / 50・59小節目 Tam-tam / 64・65・69・70小節目、76~86小節目B.D. / 88~122小節目 Tam-tam / 124~129小節目 Maracas / 131小節目 Tam-tam
(櫛田てつ之扶)


