作曲：ジャン・フランセ(Jean Francaix)
演奏時間：6:45（約）
編成：クラリネット＆ピアノ

Clarinet and Piano

ジャン・フランセは、明るく表情豊かな作風で知られるフランスの作曲家・ピアニストで、ナディア・ブーランジェやモーリス・ラヴェルに師事し、若くして頭角を現しました。生涯で200曲以上の作品を残し、室内楽や映画音楽も多数手がけています。
この《Tema con variazioni（主題と変奏）》は、1974年にパリ音楽院のクラリネット試験のために書かれた作品で、クラリネット奏者ユリス・ドレクルーズの依頼により、A管クラリネットのために作曲されました。
作品は、主題に基づく6つの変奏とカデンツァから構成されており、フランセ特有のユーモアと軽やかさ、そして機知に富んだ音楽性が随所に感じられます。
この曲は、作曲者の孫オリヴィエに献呈されており、いたずら好きな子どもの姿を思わせるような、遊び心あふれる作品となっています。
演奏にあたっては、クラリネット奏者レミ・レルネルによる仏英の解説と演奏アドバイスが付属しており、新たに浄書された美しいスコアで提供されています。