
楽曲詳細情報
- 作曲者
- 金田真一(Shin-ichi Kaneda)
- 演奏時間
- 3分50秒 (約)
- グレード
- 3
- Mari.音域
- 4oct.
- Timp.台数
- 4台
- 編成
- 打楽器4重奏
- 販売形態
- 販売譜(スコア+パート譜)
楽器編成
- 1st Percussion
- Xylophone
- Glockenspiel
- Marimba
- 2nd Percussion
- Vibraphone
- 3rd Percussion
- Timpani
- 4th Percussion
- Snare Drum
- Suspended Cymbal
- 2Toms
- Triangle
- Tambourine
楽曲解説
2002年に大阪の高校生からの要望で作曲された『エオリアン・トリオ』を作曲者がホームページで紹介した直後、千葉県佐倉市の高校生から四重奏版への改変を要望された。作曲者の病気再発によって完成は予定より遅れ、翌03年9月に『エオリアン・カルテット』が誕生した。タイトルはエオリア旋法(自然短音階)で作られた4重奏曲という意味。
急-緩-急の三部形式で書かれ、快活なマーチに始まり、中間部に美しい旋律をマリンバが歌い上げ、再びマーチで締めくくられる。この四重奏版ではヴィブラフォーンによって色彩と躍動感を高め、新しいエンディングも加えられた。
金田氏の他のアンサンブル曲と同様に、標準的な打楽器が効果的に用いられた歌心あふれる作品となっており、初心者も演奏に参加できるよう教育的配慮がなされている。
●演奏のポイント
原則として、前列に鍵盤楽器を、他は後列に配置するとよい。Perc.1は44小節でグロッケンシュピールからマリンバに移動し、マレットも急いで持ちかえる。そのため、各楽器とマレット台の位置や向きを工夫する必要がある。45小節と49小節の8分音符はトレモロでもよい。
Perc.4は80小節でトライアングルからスネアドラムに素早く移る。その際、トライアングルのビーターはポケットから出し入れするか、ビーターの代わりにドラムスティックを使ってもよい。または、トライアングルをもう1つ用意しておき、Perc.4の代わりにPerc.3が演奏するという方法もある。
Perc.4はドラムセットを用いてもよく、その場合、シンバルの強打にバスドラムを加えてもよい。ただし、バランスに気をつけるとともに、多用しすぎないこと。
●附記
従来、金田真一氏の打楽器アンサンブル曲は、自家製の楽譜が全国の希望者に提供されてきました。演奏した方々の感想や要望を取り入れて曲は少しずつ改訂され、提供された時期によってやや異なる楽譜もあります。また、金田氏が亡くなった後のパソコンからはさらに改訂中のデータも見つかりました。このたびの出版にあたっては、生前の金田氏と交流のあった村上泰裕がスコアやパート譜等のあらゆる資料を厳密に比較検討し、責任校訂を行いました。
スコアPDFを閲覧