As the scent of spring rain…というタイトルはイスラエルの詩人、レア・ゴールドバーグの愛の詩の１行目の翻訳から来ています。その詩は何年か前に友人から紹介してもらったのですが、原文のヘブライ語と翻訳の比喩の美しさに大変感動し、強く記憶に残っています。だから、あえて詩そのものではなく、私の記憶をもとに作曲しました。この記憶は私にとって大変特別なものだったので、新しく違った印象を持つためにもう一度詩を読み直すことは、したくありませんでした。その結果、ハーモニー、曲の構造やオーケストレーションは全て私がその詩から思い起こされる甘さや悲しみの情熱的な配置を思い出させることを意図しています。

(ジョナサン・ニューマン)