作曲：ヨハネス・ブラームス(Johannes Brahms)
編曲：ステファニー・ジャット(Stephanie Jutt)
編成：フルート&ピアノ

Flute, Piano

ブラームスの《ソナタ第1番 ヘ短調 Op.120》は、1894年にクラリネットとピアノのために書かれた作品で、のちにヴァイオリンやフルートにも編曲されました。ステファニー・ジャットによるフルート版では、現代フルートの豊かな響きが作品の抒情性と構築美を引き立てています。
第1楽章は情熱的かつ抒情的で、再現部では特徴的なクロスリズムが用いられ、最後は長調で静かに締めくくられます。
残りの楽章も簡素な中に深い感情を込め、特に第2楽章は、静かな夜の歌のような美しさを湛えています。シェーンベルクも称賛した、節約的で豊かな作風が際立つ名作です。