作曲：エドガー・ヴァレーズ(Edgar Varese)
演奏時間：6:00（約）
編成：打楽器13重奏（ピアノを含む）

1.Large Chinese Cymbal, Very Deep Bass Drum, Cowbell
2.Gong, High and Low Tam-tams, Cowbell
3.Bongos, Tenor Drum, Medium and Deep Bass Drums (laid flat)
4.Field Drum, Tenor Drum
5.High Siren, Lion's Roar
6.Low Siren, Whip, Guiro
7.3 Chinese Blocks, Claves, Triangle
8.Snare Drum without Snares, High and Low Maracas
9.Tarole (a kind of piccolo snare drum), Snare Drum, Suspended Cymbal
10.Clash Cymbals, Sleigh Bells, Chimes
11.Guiro, Castanets, Glockenspiel a Clavier (with resonators)
12.Tambourine, 2 Aanvils, Very Deep Tam-tam
13.Whip, Sleigh Bells, Triangle, Piano

こちらの商品はスコアのみです。
《Ionisation（イオニゼーション）》（1929-1931年）は、Edgard Varese（エドガー・ヴァレーズ）によって作曲された作品で、13人の打楽器奏者のための楽曲です。
これは打楽器アンサンブルだけで構成された最初期のコンサートホール向け作品のひとつとされています。（ただし、アレクサンドル・チェレプニンは、1927年の交響曲第1番の中で打楽器だけによる楽章をすでに書いています）。
音楽雑誌《Tempo》にて、打楽器奏者のブライアン・ホルダーは次のように述べています：
「この作品は、“音高を持たない打楽器”（ただし終盤でピアノなど音高のある楽器が加わる）だけで、真剣なコンサート音楽として独立できるという重要な概念を提示した。当時としては、ほとんど探求されていなかった考え方だった。」

全13打楽器奏者＋ピアノという編成は、歴史的にも様式的にも非常に特異で、アンビルトな感覚のコンサート作品として、現代でも強い存在感を持ちます。