
楽曲詳細情報
- 作曲
- フェレール・フェラン(Ferrer Ferran)
- 演奏時間
- 15:31(約)
- グレード
- 3
- 編成
- 吹奏楽
楽器編成
Piccolo
Flute 1-2
Oboe 1-2
Bassoon 1-2
Clarinet in Eb
Clarinet in Bb 1-3
Bass Clarinet
Alto Saxophone 1-2
Tenor Saxophone
Baritone Saxophone
Trumpet in Bb 1-3
Flugel Horn 1-2
Horn in F 1-3
Trombone 1-3
Euphonium 1-2
Tuba
Violoncellos (opt.)
Double Bass
Timpani
Mallets, Percussion
Percussion 1-3
楽曲解説
『チクラーナの戦い(La Batalla de Chiclana)』は、1811年3月5日にスペインのチクラーナで起こった実際の戦闘を題材にした交響詩です。
この戦いでは、イギリスとスペインの連合軍が、ナポレオン率いるフランス軍と激突しました。当時、ヨーロッパ各地の兵士たち(フランス人、イギリス人、ポルトガル人、ポーランド人、ドイツ人、スペイン人など)がこの地で命を落とし、チクラーナは血で染まる激戦地となりました。
200年後の今、ヨーロッパは統合された平和な地域となり、チクラーナもまた平和と共生、対話の場として記憶されています。この曲は、そうした歴史の転換と希望を讃える意味も込められています。
『チクラーナの戦い』は、戦争の緊張感とドラマを描き出す構成で、以下のような要素が取り入れられています:
冒頭の大砲音:戦いの始まりを予感させる。
勝利の行進曲:壮大で華やかなサウンドが特徴。
最後の讃歌(カンタータ風):戦いの記憶と平和への祈りを込めた荘厳な終結。
この作品は、チクラーナ市によって、戦いの200周年記念事業の一環として委嘱されたもので、市の吹奏楽団「マエストロ・エンリケ・モンテロ楽団」とその常任指揮者マヌエル・フォレロ・ペリニャンに捧げられています。
初演は2011年3月、記念式典の中で同楽団によって演奏されました。

















