
Flute 2
Flute 3 (doubling Piccolo)
Oboe 1/2
English Horn
Bassoon 1/2
Contrabassoon
Eb Clarinet
Bb Clarinet 1
Bb Clarinet 2
Bb Clarinet 3
Eb Alto Clarinet
Bb Bass Clarinet
Bb Contrabass Clarinet
Eb Alto Saxophone 1
Eb Alto Saxophone 2
Bb Tenor Saxophone
Eb Baritone Saxophone
Bb Trumpet 1
Bb Trumpet 2
Bb Trumpet 3
Bb Trumpet 4
F Horn 1/2
F Horn 3/4
Trombone 1
Trombone 2
Trombone 3
Bass Trombone
Euphonium
Tuba
String Bass
Bass Drum
Bells
Crash Cymbals
Snare Drum
Suspended Cymbal
Vibraphone
Xylophone
楽曲解説
この交響曲は単一楽章の作品ですが、3つのはっきりとした部分から構成されています。
最初の部分は「Lento(しかしリズミカルに)」と指定されており、全体の楽譜の基礎となる12音音列(Bb-F-E-Ab-G-D-Db-C-Cb-Gb-Eb-A)から派生した流れるような主題に基づく、自由な形式のパッサカリアとなっています。
この主題は交互に現れる変奏を通じて展開され、最後には力強いクライマックスを迎えます。
第2部分は、実際には緊張感に満ちた力強い二重フーガであり、行進のような一定のリズムを伴って、元の主題とその対旋律が2拍子と3拍子の中でさらに発展していきます。
この部分は「Allegro con fuoco(情熱をもって速く)」と指定されており、こちらも圧倒的なクライマックスを迎えた後、静かに消え去り、最後の部分への準備がなされます。
最後の第3部分は、「Molto moderato e sostenuto(非常に穏やかに、そして持続的に)」と指定されており、こちらも音列から派生した2つの長く抒情的な主題に基づいています。
これらの主題は交互に登場しつつ、第2部分の主題素材の断片が時おり思い出されるように現れ、それらが変化を受けながら、現代の管楽器編成が可能にする豊かで温かみのある音色によって織り成された、穏やかで輝きに満ちた音楽のタペストリーとなります。
楽曲の終わりには、音列に基づく主題がフォルティッシモで再提示された後、アンサンブル全体の響きが次第に静まり、各楽器群が一つずつ消えていきます。そして最後に残るのは、交響曲冒頭をほのかに想起させる、低音クラリネット、バリトン、チューバによる暗く温かな音色と、鐘やヴィブラフォンによる原始的な主題の最後の響きです。
これは、この作品全体が「アーチ形(弓形)」の構成を持っていることを示唆しています。
この交響曲は、構造的にも音響的にも非常に精緻に設計されており、緊張と解放、秩序と自由が巧みに対比される、深い表現力を持った作品です。














