作曲：フィリップ・ゴーベール(Philippe Gaubert)
グレード：上級
編成：フルート＆ピアノ

Flute, Piano

フィリップ・ゴーベール（1879-1941）は、フルート奏者として非常に優れた実績を持つ音楽家でした。そのため、彼がフルートのために作曲した作品はこの楽器のレパートリーの中でも重要な位置を占めており、《バラード》もその代表的な一曲です。
ゴーベールはパリ・オペラ座のフルート奏者として活躍したのち、パリ音楽院のフルート教授や複数の主要オーケストラの首席指揮者に就任しました。
彼が《バラード》をはじめとする作品を作曲したのは、まさにそのような多忙な活動のさなかであり、《バラード》の初演は1927年に行われました。
この作品は、速い16分音符のパッセージや広い音域を含み、多くの技巧的要素を取り入れており、演奏者には高度な技術が求められます。
しかし同時に、非常に表現豊かで感動的な楽曲でもあり、これからプロを目指すフルート奏者にとって魅力的で挑戦しがいのある一曲となっています。