作曲：ジョン・スティーブンス(John Stevens)
演奏時間：16:00（約）
グレード：3.5
編成：テューバ4重奏 or バリ・テューバ4重奏
楽曲構成：全5曲
Prologue
I. Latin Feel
II. Slow Free Very Bluesy
III. Fast
Epilogue

4 Tubas or 2 Euphoniums and 2 Tubas

「Diversions（ディヴァージョンズ）」は、1978年にニューヨーク・テューバ・カルテットのために特別に作曲されました。当時、このグループのメンバーであったジョン・スティーヴンズが作曲者です。
この作品は、当時のテューバやユーフォニアムのレパートリーではあまり見られなかった、ジャズやポピュラー音楽のスタイルを取り入れているのが特徴です。
冒頭と最後の「プロローグ」と「エピローグ」は、しっとりとした「ジャズ・バラード」調で書かれており、メインとなる3つの楽章では、それぞれラテン・ジャズ、スロー・ブルース、アップテンポのジャズ・ワルツという異なるスタイルが表現されています。
この作品のユニークな点は、カルテットがリズムセクション（伴奏）とメロディ（旋律）の両方を担うように設計されていることです。
また、各楽章には即興によるジャズ・ソロが含まれており、演奏者の個性や技術が生かされる構成になっています。