作曲：アルベール・ルーセル(Albert Roussel)
編成：フルート&ピアノ
編集：ティース・ロールダ（Thies Roorda）
楽曲構成：全4曲
1. Pan
2. Tityre
3. Krishna
4. M. de la Pejaudie

Flute, Piano

アルベール・ルーセル（Albert Roussel）は1924年、フルート奏者ルイ・フルーリー（Louis Fleury）からの度重なる依頼に応え、ついにフルートのための新作《笛吹きたち》を作曲しました。
彼は通常のソナタ形式ではなく、さまざまなフルート奏者を描いた組曲という形を選びました。その登場人物たちは神話上の存在から実在の人物まで多岐にわたり、それぞれが独自の文化や世界観を象徴しています。
この作品の特徴のひとつは、古代ギリシャのドリア旋法やインドのラーガといった、非西洋的な音楽語法を取り入れている点です。
これにより、当時の西洋音楽ではあまり見られなかった音の世界が開かれ、斬新な音楽表現が実現されました。