

フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルを始めとし、世界で大人数の金管アンサンブルが主流であった1950-60年代に、金管5重奏を純粋な室内楽として定着させたニューヨーク・ブラス・クインテット。
このCDは、彼らの全盛期である1971-1980年に録音されたもので構成されている。
たった1回のリハーサルで本番を迎えた、プレッサーの「金管五重奏曲第2番」とベネットの「リニア・ディレクションズ」を聴けば、彼ら一人一人の技術力はもちろん、5人のアンサンブル力の高さに驚かされる。
演奏データ
演奏:ニューヨーク・ブラス・クインテット
トランペット:ロバート・ネーゲル(Robert Nagel)、アラン・ディーン(Allan Dean)
ホルン:ポール・イングラハム(Paul Ingraham)
トロンボーン:ジョン・スワロー(John Swallow)
テューバ:トビー・ハンクス(Toby Hanks)
■ニューヨーク・ブラス・クインテット(New York Brass Quintet)
1954年に結成。1985年まで40年近く世界中で定期的にコンサートを開催、純粋な室内楽としての金管5重奏の地位を確立した団体として広く知られている。マルコム・アーノルド、ウジェーヌ・ボザ、ヴィンセント・パーシケッティといった著名な作曲家が彼らのための作品を作曲。また多くのアメリカを代表する大学の数々から、マスタークラスの講師として声がかかり、招聘されている。
1963、1965、1967年にはヨーロッパ・ツアーも行った。これ以降、ヨーロッパでも多くの金管アンサンブルが結成され、金管5重奏のための作品が書かれる様になるなど、大きな影響を与えた。
仕様:オビなし、ブックレット英文
収録曲
曲順 | タイトル | Time | 楽譜 |
1. | インチジオーニ~金管による5つの版画/ヴィットリオ・リエティ Incisioni/Vittorio Rieti I. Introduzione |
2:30 | |
2. | II. Corale primo | 1:31 | |
3. | III. Sinfonia da caccia | 2:09 | |
4. | IV. Corale secondo | 1:00 | |
5. | V. Allegro fugato | 1:46 | |
6. | 金管5重奏のためのスケルツォ/カール・プリス Scherzo for Brass Quintet /Karl Pliss |
3:13 | |
7. | フォリー・ストーン/エドワード・ミラー The Folly Stone/Edward Miller |
9:57 | |
8. | 金管五重奏曲第2番/ウィリアム・プレッサー Second Brass Quintet/William Presser I. Allegro molto |
2:11 | |
9. | II. Adagio | 2:46 | |
10. | III. Vivace | 2:23 | |
11. | 金管三重奏曲第2番/ロバート・ネーゲル Brass Trio No. 2/Robert Nagel I. Moderately |
2:54 | |
12. | II. Slowly | 2:33 | |
13. | III. Fast | 2:04 | |
14. | IV. Fast - Slow | 2:24 | |
15. |
リトル・ブラス・ミュージック/ガンサー・シュラー Little Brass Music/Gunther Schuller |
3:36 | |
16. | リニア・ディレクションズ/フランク・ベネット Linear Directions for Brass Quintet/Frank Bennett |
6:23 | |
17. | 金管五重奏のための組曲/スタンリー・ワイナー Suite for Brass Quintet/Stanley Weiner I. Allegro moderato |
2:49 | |
18. | II. Tempo di Siciliana | 4:52 | |
19. | III. Tempo di Gavotta | 2:00 | |
20. | IV. Allegro vivo | 2:26 |