人生で背中を押された先達に感謝を込めたコラール。「不滅」の花言葉を持つ《アマランサス》を曲名に冠す。
楽曲詳細情報
- 作曲
- 八木澤教司(Satoshi Yagisawa)
- 演奏時間
- 4:40(約)
- グレード
- 3
- 主なソロパート
- 特になし
- Trp.最高音
- 1st:F (G) / 2nd:C / 3rd:C
- 最小演奏人数
- 19名
- 編成
- 吹奏楽
楽器編成
- Piccolo (opt.)
- 1st Flute
- 2nd Flute
- Oboe (opt.)
- Bassoon (opt.)
- Clarinet in E♭ (opt.)
- 1st Clarinet in B♭
- 2nd Clarinet in B♭
- 3rd Clarinet in B♭ (opt.)
- Bass Clarinet in B♭
- 1st Alto Saxophone in E♭
- 2nd Alto Saxophone in E♭ (opt.)
- Tenor Saxophone in B♭
- Baritone Saxophone in E♭
- 1st Trumpet in B♭
- 2nd Trumpet in B♭
- 3rd Trumpet in B♭ (opt.)
- 1st & 2nd Horns in F
- 3rd & 4th Horns in F (opt.)
- 1st Trombone
- 2nd Trombone
- 3rd Trombone (opt.)
- Euphonium
- Tuba
- String Bass (opt.)
- Timpani
- Mallet Percussion
- Vibraphone
- Glockenspiel
- 1st Percussion
- Triangle
- Crash Cymbals
- 2nd Percussion (opt.)
- Suspended Cymbal
- 3rd Percussion (opt.)
- Bass Drum
- Wind Chime
楽曲解説
元・天理高等学校吹奏楽部の指揮者であった新子菊雄先生が古希を迎えられたことを記念して献呈した作品で、教え子たちによって結成されたグラティテュード・ニュー・ウィンズによって2023年10月に世界初演されました。
中学3年生の時、吹奏楽部でウィリアム・H・ヒル作曲の《セント・アンソニー・ヴァリエーションズ》を吹奏楽コンクールの自由曲として選曲していた私は、天理高等学校吹奏楽部が1985年に全日本吹奏楽コンクールで金賞を受賞した名演を毎日のように聴いていました。その指揮者であった憧れの新子先生にお会いできたのは、佐賀県吹奏楽コンクールの審査員をご一緒した時でした。まだデビューしたての新人の私に対し温かく接してくださるばかりでなく、お食事をしながら貴重なお話をたくさん伺えたことは、当時の私にとって何よりの励みになりました。その後、私がアジア諸国で活動していく過程でも、現地に精通されていた新子先生から多くのご助言をいただき、不安を抱えていた私の背中を押してくださいました。
私は直接の教え子ではありませんが、このように多感な時期であった中学時代に新子先生の音楽に触れ、その想い出が作曲家を目指すきっかけの一つとなり、数々の激励とご助言をいただいて音楽家としての今があります。そんな感謝の気持ちを込めて「不滅・不老不死」の花言葉を持つ《アマランサス》をテーマにコラールを作曲しました。演奏会はもちろん、歌心を養う教材としても広く親しまれることを願っています。
(八木澤教司)