原題:Romance opus 37 pour flute ou violon et piano/Camille Saint-Saens
楽曲詳細情報
作曲:カミーユ・サン=サーンス(Camille Saint-Saens)
グレード:中級
編成:フルート&ピアノ
グレード:中級
編成:フルート&ピアノ
楽器編成
Flute, Piano
楽曲解説
サン=サーンスは《ロマンス 変ニ長調 作品37》を1871年3月25日に完成させました。
彼が独奏楽器とオーケストラのための協奏曲においては、ウィーン古典派の形式から自らを解き放ちつつ、シューマンの形式的な実験やビーダーマイヤー時代の技巧性を踏まえて独自の再構築を行っていたのに対し、《ロマンス 作品37》や《作品27》《作品36》《作品48》のような同様の形式の作品においては、よりロマン派的な三部形式(A-B-A)を採用しました。
この形式は、シューマンの《小品(Stucke)》やメンデルスゾーンの《無言歌(Lieder ohne Worte)》に見られるような、歌心に富んだ構造です。
そしてサン=サーンスは、こうした作品において各楽器固有の奏法や音色の制約を越え、たとえば《作品37》ではフルートとヴァイオリンのどちらでも演奏できるようにすることで、作品をより汎用的にし、旋律の美しさ――特に「歌うような(カンタービレ)」性格――を際立たせました。
つまりこの作品では、技巧や形式よりも、音楽としての詩情や旋律美が重視されており、それが楽器を選ばずに奏でられるよう工夫されている点が特徴です。
彼が独奏楽器とオーケストラのための協奏曲においては、ウィーン古典派の形式から自らを解き放ちつつ、シューマンの形式的な実験やビーダーマイヤー時代の技巧性を踏まえて独自の再構築を行っていたのに対し、《ロマンス 作品37》や《作品27》《作品36》《作品48》のような同様の形式の作品においては、よりロマン派的な三部形式(A-B-A)を採用しました。
この形式は、シューマンの《小品(Stucke)》やメンデルスゾーンの《無言歌(Lieder ohne Worte)》に見られるような、歌心に富んだ構造です。
そしてサン=サーンスは、こうした作品において各楽器固有の奏法や音色の制約を越え、たとえば《作品37》ではフルートとヴァイオリンのどちらでも演奏できるようにすることで、作品をより汎用的にし、旋律の美しさ――特に「歌うような(カンタービレ)」性格――を際立たせました。
つまりこの作品では、技巧や形式よりも、音楽としての詩情や旋律美が重視されており、それが楽器を選ばずに奏でられるよう工夫されている点が特徴です。