作曲：ヤン・ヴァンデルロースト(Jan Van der Roost)
演奏時間：14:00（約）
グレード：6
編成：吹奏楽

Piccolo
Flute 1
Flute 2
Oboe 1
Oboe 2
Bassoon 1
Bassoon 2
Eb Clarinet
Bb Clarinet 1
Bb Clarinet 2
Bb Clarinet 3
Eb Alto Clarinet
Bb Bass Clarinet
Eb Alto Saxophone 1
Eb Alto Saxophone 2
Bb Tenor Saxophone
Eb Baritone Saxophone

Bb Trumpet 1
Bb Trumpet 2
Bb Trumpet 3
F Horn 1
F Horn 2
F Horn 3
F Horn 4
Trombone 1
Trombone 2
Trombone 3
Euphonium
Tuba
String Bass

Timpani
[Percussion 1-4]
S.D.
B.D.
Tenor Drum
Cym.
Sus.Cym.
Gong/Tam-tam
Triangle
Tom-tom
Woodblocks
Tambourine
Templeblock
Crotales
Claves
Whip
Glockenspiel
Xylophone
Vibraphone
Tublar Bells
Barchimes

『スパルタクス』は、3つの部分から成る「交響的音詩（Symphonic Tone Poem）」です。それぞれのセクションには独自の旋律素材が用いられていますが、最終楽章では第2部の主題が「グランディオーソ（grandioso）」の形で全奏（トゥッティ）として再登場し、作品に統一感を与えています。また、最後の1小節前では、冒頭部分の「オリエンタルな雰囲気」が回帰し、物語の円環を感じさせます。
第1部（冒頭から記号Jまで）は、旋律的・リズム的なモチーフを繰り返し重ねながらクライマックスを築いていきます。
旋律断片に込められたオリエンタルな特徴は、ローマ帝国に奴隷として連れてこられた人々の出自を思わせる音楽的演出です。
第2部では、スパルタクスと彼の恋人との愛が描かれ、穏やかで温かみのある雰囲気が広がります。
記号Lから登場する主題は、広がりのある旋律で、どこか映画音楽を思わせる叙情的な響きを持っています。この部分では特にオーケストレーションが丁寧に工夫されており、感情の機微が巧みに表現されています。