木管8重奏：ゆきのはなびら／福田洋介【アンサンブル楽譜】

楽曲解説

淡雪、粉雪、細雪、牡丹雪、綿雪、吹雪…様々な表情の雪があります。まるで「はなびら」のように、ひらりひらりと舞い降りて地に敷き詰める…その純粋な白をもって、普段の極彩色を一面の白に塗り替えてしまいます。地に降りたゆきのはなびらの下には、春の目覚めを待ちわびるつぼみや若芽がたくましく育つのです。

曲はとめどなくゆったりと降り、風に乗り、ひらひらと漂う雪を象徴するモチーフが全編を支配しながら、表情のはっきりした長いフレーズのテーマが存在します。細かい音型がおびただしく続きますが、あくまでもメロディックに演奏してください。自然発生するアゴーギクも期待します。美しい景色を作ってください。

2009年１月、東京都立小山台高等学校吹奏楽班・木管８重奏により初演