
楽曲詳細情報
- 作曲
- アントニン・ドヴォルザーク(Antonin Dvorak)
- 編曲
- ジョルジュ・バレール、サミュエル・バロン(George Barrere, Samuel Baron)
- 編成
- 木管5重奏
- 収録曲
- 楽曲構成:全4楽章
第1楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポ
第2楽章 レント
第3楽章 モルト・ヴィヴァーチェ
第4楽章 フィナーレ:ヴィヴァーチェ・マ・ノン・トロッポ
楽器編成
Flute
Oboe
Bb Clarinet
Bassoon
F Horn
楽曲解説
編集:Charles Neidich
アントニン・ドヴォルザークは、1893年の夏、アイオワ州スピルビルでの休暇中に弦楽四重奏曲ヘ長調 作品96「アメリカ」を作曲しました。
ドヴォルザークは1892年から1895年までニューヨークのナショナル音楽院の院長を務め、「アメリカ音楽」に強い関心を抱いていました。彼は、ネイティブ・アメリカンやアフロ・アメリカンの音楽が、ヨーロッパの影響とは異なる独自の「アメリカ音楽」を生み出す可能性を持つと考えていました。
ニューヨークで彼の学生であり、最初期のアフロ・アメリカン作曲家の一人であるハリー・バーリー(Henry Thacker "Harry" Burleigh)にも大きな影響を受けました。
ジョルジュ・バレール(Georges Barrere)がドヴォルザークの「アメリカ」四重奏曲を木管五重奏に編曲した理由は定かではありませんが、いくつかの推測ができます。
まず、この作品は一般の聴衆にもプロの音楽家にも広く愛された名曲でした。また、移民であったバレールは、ドヴォルザークがアメリカ独自の音楽を作ろうとした試みに共感した可能性があります。さらに、ヘ長調という調性が木管楽器編曲に適していたことも要因の一つでしょう。
なお、この編曲は「バレール編曲」として知られていますが、実際にはサミュエル・バロン(Samuel Baron)が重要な役割を果たしました。
バロンはバレールの著名な弟子の一人で、ニューヨーク・ウッドウィンド・クインテットの長年のメンバーでもあり、多くの木管五重奏の名編曲を手がけました。
















