作曲：スティーヴ・ライヒ(Steve Reich)
演奏時間：15:00（約）
編成：鍵盤打楽器4重奏
楽曲構成：全3楽章
I. Fast
II.Slow
III. Fast

2 Vibraphones, 2 Marimbas

スティーヴ・ライヒの《Mallet Quartet（マレット・カルテット）》は、2台のヴィブラフォンと2台のマリンバ（5オクターブ1台と、低音Fまでの4.5オクターブ1台）によって演奏される四重奏作品です。
この曲は3つの楽章（速い－遅い－速い）で構成されています。2つの速い楽章では、マリンバが静的な和声の背景を形作り、その中でカノンを用いてリズム的に絡み合います。その上で、ヴィブラフォンが最初にソロで旋律を奏で、その後にカノン形式で追いかける形となります。
中央の遅い楽章では、音のテクスチャ（音の重なり方）が大きく変化し、より薄く透明感のある響きになります。特にマリンバは音数を極力抑え、静かで繊細な雰囲気が生み出されます。
演奏時間は約15分で、初演は2009年12月にハンガリー・ブダペストで Amadinda Quartet によって行われました。この作品は Amadinda Quartet、Nexus、So Percussion、Synergy Percussion、Soundstreams の共同委嘱によって作曲されました。