トロンボーン4重奏：4本のトロンボーンのための組曲（スコアのみ）／カジミェシュ・セロツキ【アンサンブル輸入楽譜】

作曲：カジミェシュ・セロツキ(Kazimierz Serocki)
編成：トロンボーン4重奏
楽曲構成：全7曲
1. イントラーダ
2. カノン
3. コラール
4. インテルルディウム
5. インテルメッツォ
6. アリエッタ
7. トッカティーナ

4 Trombones

カジミェシュ・セロツキ作曲の「4本のトロンボーンのための組曲」は、技巧的に構成された作品で、ルネサンスやバロック時代の組曲に見られる「速い楽章と遅い楽章の交互」という伝統的なスタイルに基づいています。
この作品は全7つの短い楽章からなり、それぞれがトロンボーン・アンサンブルの多彩な表現力と技術的な可能性を引き出しています。
冒頭の〈イントラーダ〉は初期バロックのカンツォーナ（器楽合奏曲）に影響を受けたもので、快活なリズムと明快な旋律が特徴です。
続く〈カノン〉は上声部で模倣される主題と、最低音で演奏されるリズム的に拡大された反行形により、どこか懐かしい雰囲気を醸し出します。
組曲の中心には〈コラール〉が置かれ、全パートが均等に扱われた和声的な楽章で、ベートーヴェンの「エクアーレ（trombone equali）」を思わせる、簡素ながら深い感動を与える一曲です。
〈インテルルディウム〉と〈インテルメッツォ〉は、絶え間ないスタッカートで軽妙さとユーモアを添えます。
〈アリエッタ〉は鐘のような効果音や繊細なエコーを用い、古風な雰囲気を演出します。
最後の〈トッカティーナ〉は技巧的でエネルギーに満ちたフィナーレで、華やかに作品を締めくくります。