ジャズの語法を交響的に描く「ミラージュ」シリーズ。シリーズ最終作は未来への希望を感じさせる壮大な作品です。

楽曲詳細情報
- 作曲
- 真島俊夫(Toshio Mashima)
- 演奏時間
- 8:33
- 編成
- 吹奏楽
楽器編成
- Piccolo
- 1st Flute
- 2nd Flute
- Oboe
- Bassoon
- Clarinet in E♭
- 1st Clarinet in B♭
- 2nd Clarinet in B♭
- 3rd Clarinet in B♭
- Alto Clarinet in E♭
- Bass Clarinet in B♭
- 1st Alto Saxophone in E♭
- 2nd Alto Saxophone in E♭
- Tenor Saxophone in B♭
- Baritone Saxophone in E♭
- 1st Trumpet in B♭
- 2nd Trumpet in B♭
- 3rd Trumpet in B♭
- 1st & 2nd Horns in F
- 3rd & 4th Horns in F
- 1st Trombone
- 2nd Trombone
- Bass Trombone
- Euphonium
- Bass (Tuba)
- String Bass
- Harp
- Timpani
- 1st Percussion
- Snare Drum
- Triangle
- Bass Drum
- 2nd Percussion
- Crash Cymbal
- Tam-tam
- Suspended Cymbal
- Wind Chime
- 3rd Percussion
- 4 Toms
- Triangle
- 4th Percussion
- Vibraphone
- Chime
- 5th Percussion
- Xylophone
- Glockenspiel
楽曲解説
ジャズ・イディオムをシンフォニックに表現する「ミラージュ」シリーズの5作目にして最終作。Vはサンクと読みます。真岡ウインドオーケストラによる委嘱作品。2018年3月、「響宴」で真島俊夫氏の遺作として演奏されました。
以下は真島俊夫氏自身による作品解説です。
19~20世紀の作曲家で、多かれ少なかれジャズの影響を受けなかった人は皆無であろう。ドビュッシー、ラヴェル、ストラビンスキー、バーンスタイン、そして武満徹も大きな影響を受けている。これらの偉大な作曲家達に影響を与えたジャズの魅力とは何かを考えると、ブルースに根ざした心打つ旋律。フランス近代の和声をもっと洗練させた、モダンで官能的な響きのハーモニー。そして複雑で刺激的なリズムの魅力であろう。
これらは、観念的な技法に偏り過ぎ、人間の心から離れすぎてしまった現代音楽に対する一つのアンチテーゼとも言える。また一方で私はオーケストラのシンフォニックな響きの魅力にも惹かれ続け、その一見相反する二つを融合しようと考え続けてきた。それが私の「ミラージュ」シリーズだが、この曲はその第5作目となる。
真岡ウインドオーケストラさんからの委嘱で書いたこの曲は、同オーケストラの長い活動の歴史と、それを支えてきた方々への敬意、それに加えて輝ける未来への讃歌として書いた。
曲は「ミラージュ」シリーズに必ず使っている特徴的なテーマで始まるが、やがて様々なハーモニーとリズムで展開される。やがて様々な想い出を回想するように静かな中間部となるが、やがて未来へと向かう壮大なクライマックスへと発展して壮大に曲を閉じる。











