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♪詳細情報♪
編曲:鈴木英史(Eiji Suzuki)
演奏時間:9分30秒(約)
Ⅰ. 1:40 Ⅱ. 3:15 Ⅲ. 2:25 Ⅳ. 2:20 (約)
グレード:4
主なソロパート: Picc. / Fl. / Bsn. (or Euph.)
Trp.最高音:1st:High B♭ / 2nd:As / 3rd:Fis
編成:吹奏楽
▼楽器編成▼
Flute 1 & 2
Oboe 1 & 2
Bassoon 1 & 2
E♭Clarinet (opt.)
B♭Clarinet 1(div.) , 2 & 3
Alto Clarinet
Bass Clarinet
Contrabass Clarinet (opt.)
Alto Saxophone 1 & 2
Tenor Saxophone
Baritone Saxophone
Horn 1 , 2 , 3 & 4
Trombone 1 , 2 & 3
Euphonium
Tuba (div.)
String Bass
Harp (opt.)
Percussion ※5 players~
Tenor Drum
Bass Drum
Crash Cymbals
Suspended Cymbal
Tam-tam
Tambourine
Glockenspiel
Vibraphone
Marimba
Tubular Bells
♪楽曲解説♪
第1曲 Vivace
第2曲 Andantino
第3曲 Con moto e sempre senza parodia
第4曲 Allegro ma non froppo-Vivace-Tempo primo-Vivace-Tempo primo-Presto-Tempo primo
タイトルの「コーンウォール」は、かつてアーノルドも暮らしていたことがあるイングランド南西部の州名。温和な気候に恵まれた土地で、花卉(かき)栽培を含む農業や漁業が現在の中心産業であるが、かつてはイギリス国内でもっとも重要な錫(すず)鉱山があり、また州都トルロは19世紀末にメソジスト教の大教会が置かれていたことでも知られている。アーノルドの旧作「4つのスコットランド舞曲」で、アーノルドはスコットランド人の挑戦的な気質を大前提にした音楽を書いた。それと同様の解釈を持ち込むならば、この作品にはコーンウォール人特有の巧まざるユーモアが常に基調として流れているといえるだろう。そのうえに船乗りの気質、男声合唱、ブラス・バンド(金管バンド)、メソジスト教、5月祭といったコーンウォールの風物が、ダンスの形を借りて実に生き生きと描かれている。
第1曲“Vivace”は、激しい足踏み踊り。エネルギッシュな同音連打に対し、絡み合うシニカルな動きが印象的である。
第2曲“Andantino”は視覚的なイメージにあふれる部分で、廃墟と化した鉱山が見え隠れする。
第3曲は、メソジスト教会の賛歌を扱っているが、標語に「senza parodia(パロディを排して)」とあるにもかかわらず、厳格な宗教生活をモットーとする教会の、ある種のカリカチュアと受け取れないものでもない。最後の終止は、敬けんな「アーメン」。
マーチング・パレードを描く“Allegro ma non froppo”の部分と“Vivace”の舞曲、ジグが交差する第4曲は、映画の映像編集技法“クロス・カッティング”の音楽版と言ったところだろうか。