
「走馬灯のように次々と移り変わる幻影」のように変化に富んだ作品。勇ましく効果的な打楽器が演奏を彩る。
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小編成ながら打楽器の活躍が凄まじい!
①ユニゾンが多用されているので、個人の負担も軽減できます。
②木管群、金管群、打楽器群のバランスに注意。
③オプションの3rdパートとバスドラムはぜひ入れたい!
楽曲詳細情報
- 作曲
- 阿部勇一(Yuichi Abe)
- 演奏時間
- 7分00秒(約)
- グレード
- 3.5
- 主なソロパート
- 特になし
- Trp.最高音
- 1st / As 2nd / As 3rd / D
- 最少演奏人数
- 20名
- 編成
- 吹奏楽(小編成)
楽器編成
- Flute 1 (doub. Piccolo)
- Flute 2
- Oboe (opt.)
- Bassoon (opt.)
- B♭Clarinet 1 & 2
- Bass Clarinet
- Alto Saxophone
- Tenor Saxophone
- Baritone Saxophone
- Trumpet 1 & 2
- Trumpet 3 (opt.)
- Horn 1 & 2
- Trombone 1 & 2
- Trombone 3 (opt.)
- Euphonium
- Tuba
- String Bass (opt.)
- Timpani
- Percussion ※3 players~
- Snare Drum
- 4 Tom-toms
- Suspended Cymbal
- Tambourine
- Whip
- Glockenspiel
- Xylophone
- Vibraphone
- Tubular Bells
- Bass Drum (opt.)
楽曲解説
この作品は、秋田県由利本荘市立本荘南中学校吹奏楽部(顧問飯嶋誠宏教諭)の委嘱により2014年作曲。初演は同校吹奏楽部により2014年7月吹奏楽コンクール秋田県中地区大会にて演奏されました。
急-緩-急の3部構成の本曲は私にとって4曲目の小編成作品となります。作曲に当たって小編成(少人数)のオーケストレーションや音の構造をゼロから考え直したところ「ユニゾン」という合奏の中で最も基本的なスタイルの作品というイメージが出来上がりました。
ユニゾンを意識的に多用した曲は、管楽器全員、木管群、金管群とリズムを司る打楽器群というグループ別でいろいろな組み合わせをすることで音色やダイナミクスなどの変化を付けました。全編を通じて変拍子は極力避け、奏法上の難易度も出来る限り低く設定しています。
冒頭から活躍する打楽器群は、決して単調にならず繊細で変化に富んだ独自の表現が求められます。ゆったりとした中間部は、歌の中にも前半からの8分音符のリズム感をキープした前向きな演奏を心がけて下さい。再現部(リピート)の部分も多く設定して取り組みやすさにも配慮しましたが、リピートの「意味」を意識して効果的な演奏を心がけてください。
なお、ファンタスマゴリア(Phantasmagoria)とは、走馬灯のように次々と移り変わる幻影という意味です。大小長短…様々なユニゾンが幻影のように移り変わる様子を表現してください。