
井澗昌樹氏書下ろし最新作!夕陽に照らされたメリーゴーラウンドと巡り廻っていく風の記憶を描いた感傷的かつ感動的な作品。
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楽曲詳細情報
- 作曲
- 井澗昌樹(Masaki Itani)
- 演奏時間
- 7:00
- グレード
- 4
- 主なソロパート
- Fl. / Cl. / Trp.(Ob.)
- Trp.最高音
- 1st:High B♭ / 2nd:A♭
- 演奏最少人数
- 21名
- 編成
- 吹奏楽(小編成)
- 1st Flute
- 2nd Flute (doub. Piccolo(option))
- Piccolo (option)
- Oboe (option)
- Bassoon (option)
- 1st Clarinet in B♭
- 2nd Clarinet in B♭
- Bass Clarinet in B♭
- Alto Saxophone in E♭
- Tenor Saxophone in B♭
- Baritone Saxophone in E♭
- 1st Trumpet in B♭
- 2nd Trumpet in B♭
- 1st Horn in F
- 2nd Horn in F
- 1st Trombone
- 2nd Trombone
- Euphonium
- Tuba
- String Bass (option)
- Piano
- Timpani
- 1st Percussion
- Snare Drum
- Bass Drum
- Hi-hat Cymbal
- 2nd Percussion
- Glockenspiel
- Crash Cymbals
- Triangle
- 3rd Percussion
- Vibraphone
- Xylophone
- Finger Cymbals
- Suspended Cymbal
楽器編成
楽曲解説
黄昏は、世界の境目をそっと曖昧にする時刻。その薄明の中で、メリーゴーラウンドは小さな島のように佇み、ゆっくりと影を長く伸ばしている。回転木馬たちは同じ円を描き続けることで、まるで時の流れの外側に身を置いているかのよう。
どこにも行かない。
メリーゴーラウンドは、どこにも行かない。
そんな静止した輪の外を、一陣の風が通り過ぎる。風は遠い土地の気配をまとい、誰かが笑った記憶や、誰かが泣いた夕べをそっと運んでくる。数えきれない景色を巡ってきた「旅する風」と、どこへも行けずに回り続ける「閉じた円」。
ふたつの存在が黄昏の中で交差するとき、世界はわずかにその呼吸を深めていく。
子どもたちの歓声を胸に抱いた木馬たちは、夕日を浴びながら静かにたたずみ、その背に残る温もりだけがやわらかく揺れている。それはもう戻らない時間。
あぁ、どうかどうか、このまま時が止まれば良いのに。
廻り廻りながらどこにも届かない木馬と、巡り巡る風。そうした“消えゆくものの手触り”と、“明日へ向かう力のかすかな萌芽”を、ひとつの旋回する風景の中に閉じ込めたいと思いました。
演奏してくださる方々がそれぞれの胸の奥に持っている夕暮れの記憶と、もう一度そっと寄り添う瞬間となることを願って。
(井澗昌樹)












