楽曲詳細情報
- 作曲
- ドン・ジョヴァンニーノ(Don Giovannino)
- 編集
- ロドニー・スラットフォード(Rodney Slatford)
- 編成
- コントラバス&ピアノ
楽器編成
Contrabass, Piano
楽曲解説
ここに収録された2つのソナタについては、ほとんど詳細が分かっていません。これらは17世紀末にオックスフォードの音楽学校の図書館に、演奏しやすい形(つまり未製本の状態)で収められました。
1850年から1855年にかけてヘイクによって図書館の目録が作成され、最終的に1855年に同時期の他の器楽・声楽の手稿とともに製本されました。その中には1698年の日付が記されたものも含まれています。本作は、オリジナルの調性で収録されています。
これらのソナタは、いずれもタイトルページに 「Sonata a Violone Solo. Col Basso per l'Organo, o Cembalo」(ヴィオローネ独奏のためのソナタ、オルガンまたはチェンバロの通奏低音付き)と記されています。
さらに、第三のソナタには 「Sonata a Violino e Violoncino … di Giovannino del Violone」(ヴァイオリンとヴィオロンチェロのためのソナタ … ジョヴァンニーノ・デル・ヴィオローネ作)という表記があります。
「ジョヴァンニーノ(Giovannino)」は「小さなジョン」または「若いジョン」という意味で、おそらく演奏家の名前と思われます。
第三のソナタは異なる筆跡で書き写されていますが、ジョヴァンニーノがこの三つの作品をつなぐ存在であった可能性は考えられます。ただし、彼がこれらのソナタの作曲者であるとは断定できません。
編集者は、オリジナルの手稿に記されたソロパートに装飾音や華麗な修飾を一切追加していません。これは、当時の演奏様式をできるだけ忠実に再現するための配慮です。












