
楽曲詳細情報
- 作曲
- 中村匡寿(Tadahisa Nakamura)
- 演奏時間
- 7:10(約)
- グレード
- 上級
- 編成
- アルトサクソフォーンソロ
楽器編成
Alto Saxophone in E♭
楽曲解説
本作は、ユーフォニアムのための『ハルモニアとカドモス』をサクソフォン用に編曲した版です。原曲の構造や三全音(Mi♯とSi)の対比を踏襲しつつ、サクソフォンの運指と音域に合わせて調整されています。
ソプラノ、アルト、テナー、バリトンのいずれのサクソフォンでも演奏可能な仕様となっている点が特徴です。
*以下、原曲のプログラムノートより。
本作はギリシア神話の調和の女神ハルモニアと、テーバイ建国の英雄カドモスの物語を題材としている。
カドモスは建国の際に軍神アレスの竜を討ち、その罪を長く償ったが、子孫に災厄が相次いだ。夫婦は新天地を求め、やがて「神が蛇をこれほど惜しむなら、自らも蛇になりたい」と嘆いたカドモスは本当に蛇となり、ハルモニアもそれを追って姿を変えた。二人は蛇となっても心をひとつにし、永遠の祝福の中へと去っていった。
音楽はMi♯の弱奏で始まり、全編を通してFa(Mi♯)とSiの三全音が楽想の緩急を伴って対置され、両者の独特な関係性が象徴される。
Lento楽想では旋律のみで進行しながらその背後に響く和声(Harmonie)を強く感じさせることを意図している。
Allegroでは運指上の倍音の共通音を保続しつつ、さまざまな和音を機能的に連結させた分散和音やその派生モチーフが現れる。これらはリップスラーなどの技巧を駆使して展開され、内面的な高揚と対話が描かれる。
終盤では設計上の最低音Siで終止したのち、冒頭主題をリフレインする結尾部に入る。ここではその運指を保持したまま自然倍音列上の音だけで旋律が奏され、四つのバルブ機構を捨て一本の長い管となっても歌い続けるように設計されている。物語の結末を音響的に映したこの場面はやがて冒頭と同じMi♯の弱奏で閉じ、ウロボロスの環のように曲全体が静かに輪を結ぶ。
*ソロ楽器ごとに商品ページは分かれておりますが、楽譜データ自体はどれも共通の内容となっております。














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