
楽曲詳細情報
- 作曲者
- 金田真一(Shin-ichi Kaneda)
- 演奏時間
- 5分10秒 (約) I. [1:20] II. [2:00] III. [1:50] (約)
- グレード
- 3.5
- Timp.台数
- 4台
- 打楽器台数
- Tom×3 S.Drは共有可
- 編成
- 打楽器5重奏
- 販売形態
- 販売譜(スコア+パート譜)
楽器編成
- 1st Percussion
- Xylophone
- Glockenspiel
- 2nd Percussion
- Vibraphone
- 3rd Percussion
- Timpani
- 4th Percussion
- Snare Drum
- 3 Toms
- Bass Drum
- Tam-tam
- 5th Percussion
- Suspended Cymbal
- Tam-tam
- Triangle
- Snare Drum
楽曲解説
『第二組曲』は、1998年に埼玉県所沢市立上山口中学校吹奏楽部のために作曲された。
断片的な短いフレージングを用いて、多彩な表現が試みられている。第1楽章は緊張感の高い曲で俊敏な音楽性が要求される。第2楽章は波のようなうねりを背景に鍵盤楽器が旋律を力強く歌い上げる。第3楽章は増音程や減音程を含む不思議な旋律が支配し、後半は打楽器らしい躍動感が曲を引き締めている。金田氏の他のアンサンブル曲と同様に、標準的な打楽器が効果的に用いられた歌心あふれる作品となっており、初心者も演奏に参加できるよう教育的配慮がなされている。
●演奏のポイント
原則として、前列に鍵盤楽器を、他は後列に配置するとよい。スネアドラムが響きすぎて全体のバランスを損なわないように注意する。スネアドラムは2台あるといいが、1台ならPerc.4とPerc.5で共用する。コンテスト用にカットが必要な場合は、第2楽章の冒頭2小節、または31小節以降を割愛できる。
第1楽章は冒頭から緊張感のある鋭い音で演奏する。ヴィブラフォンは糸巻きの硬質マレットがよい。ティンパニも硬めの音が必要。ドラは鳴りすぎない程度に止めること。第2楽章のヴィブラフォンのマレットは第1楽章のまま。シロフォンとグロッケンシュピールは同じプラスチック系のマレットを使う。中間部のサスペンディド・シンバルとバスドラムは大きなうねりを作る。シロフォンとヴィブラフォンは積極的に演奏する。静寂の後、すぐに第3楽章に入る。後半の鍵盤楽器は手順(RL)を統一し、アクセントのある音とない音の落差をつける。太鼓類は全体のバランスを損なわないように気をつけながら、後半は中心になって盛り上げる。
●附記
従来、金田真一氏の打楽器アンサンブル曲は、自家製の楽譜が全国の希望者に提供されてきました。演奏した方々の感想や要望を取り入れて曲は少しずつ改訂され、提供された時期によってやや異なる楽譜もあります。また、金田氏が亡くなった後のパソコンからはさらに改訂中のデータも見つかりました。このたびの出版にあたっては、生前の金田氏と交流のあった村上泰裕がスコアやパート譜等のあらゆる資料を厳密に比較検討し、責任校訂を行いました。





















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