
ピエロの父と称された J.グリマルディをテーマに、人々を楽しませる道化「ピエロ」の光と影を情感豊かに表現した作品。
楽曲詳細情報
- 作曲
- 阿部勇一(Yuichi Abe)
- 演奏時間
- 4:30
- グレード
- 3.5
- 編成
- クラリネット3重奏
楽器編成
- 1st Clarinet in B♭
- 2nd Clarinet in B♭
- Bass Clarinet in B♭
楽曲解説
19世紀の英国で「ピエロの父」と称されたパントマイム役者、ジョセフ・グリマルディ(Joseph Grimaldi)。白いメイクに赤い三角形の頬、誇張された眉といった、今日のピエロ像の原型を確立し、道化を単なる滑稽な存在から物語の中心人物へと昇華させた人物です。舞台では明るく滑稽で、人々を笑わせ続けましたが、その私生活は決して幸福なものではありませんでした。
本作品では、笑顔の裏に悲しみを抱えたピエロ、グリマルディの軽やかでユーモラスな姿と、その奥に隠された悲哀を描いています。
三重奏という編成のため、全体を通してある程度のスタミナが求められます。長い坂道をひたすら上っていくような、エネルギーを使い続ける部分もありますので、音楽が途切れてしまわないよう、テンポやブレスを考えながら演奏していただければと思います。
軽妙な部分では底抜けに明るく、中間部では各パートがより歌心を持ち、まるでソロを奏でるような気持ちで、溢れる情感を表現してみてください。光と影の両方を感じさせるような奥行きのある音楽になれば嬉しく思います。
(阿部勇一)















