
楽曲詳細情報
- 作曲
- 片岡寛晶(Hiroaki Kataoka)
- 演奏時間
- 4:50
- グレード
- 3.5
- 編成
- フレキシブルアンサンブル
楽器編成
- Part 1
- Flute
- Clarinet in E♭
- Part 2
- Flute
- Clarinet in B♭
- Clarinet in E♭
- Part 3
- Flute
- Oboe
- Clarinet in B♭
- Soprano Saxophone in B♭
- Part 4
- Flute
- Oboe
- Clarinet in B♭
- Soprano Saxophone in B♭
- Alto Saxophone in E♭
楽曲解説
本作のタイトル「カスプ・リアージュ」には、〈Cusp(英)境目〉と〈Liage(仏)結びつき〉という意味があります。それは音楽においても同様の事が言えるでしょう。音と音との境目には、結びつきがあるものです。
しかしながら、時には、フレーズの終わりにおいて曲が途切れる場合もあります。新たな展開の道標として解釈をし、緊張感を持って演奏に取り組む事で、作品の魅力を感じて頂けるのではないかと思います。
曲中において、決め所となるユニゾンの動きは、理想的な音楽を作るためにも、明確な息づかいを心がけるとよいでしょう。また、音の跳躍がなだらかな箇所においては、フレーズに反し、立体的な音作りをされる事で、ムード漂う演奏に仕上がります。中間部のロングトーンによるcresc.は、歌心が必要です。ただ伸ばすだけの演奏表現に偏ることなく、充実した内容で、歌心=息心を大切にしてみてください。
もうひとつ演奏のポイントとして押さえておくとよいのは、フレーズが2拍目からスタートする際の表現として、テンポの速い箇所ではハッとさせるような隙のない息づかいで演奏し、テンポの遅い箇所にでは会場の空気が温かくなるような、浮遊感のある表現で演奏することで、更なる上質な音楽が期待出来るでしょう。【カスプ・リアージュ】の世界観を、皆さんの手で作りあげてみてください。
本作は、石川県・白山市立松任中学校吹奏楽部顧問の木下典子先生から委嘱され、2025年夏に作曲。同年石川県のアンサンブルコンテストにて初演されました。
フルート2人、オーボエ2人という木管四重奏はありそうでなかった楽器編成です。低音域の扱いをどうするか、試行錯誤を繰り返しながらメンバーと共に作り上げる事が出来た過程は、アンサンブルを通じて仲間と向き合い奏でる歓びに満ちた姿があり、私の目に焼き付きました。
初演していただいた4人には心から拍手をおくりたいです。最後に、ご指導にあたられたフルート奏者の多田由実子先生、オーボエ奏者の出澤亜也子先生に、この場をお借りし厚く御礼申し上げる次第です。本当に有り難うございました。
(片岡寛晶)












