【CD】新実徳英《つぶてソング第1集》松本望《歌が生まれるとき》（委嘱初演）／松原混声合唱団

実に3年ぶりとなった松原混声合唱団の第20回演奏会は、合唱界だけでなく日本全国に「歌」のメッセージを贈った！

「3.11以降、音楽の文脈は変わった」と新実徳英は述べている。福島の詩人・和合亮一がその悲しみ、怒り、不条理をツイッター上で露した『詩の礫』にいち早く呼応し作曲、新実自ら歌いYou Tube上で発表した‘つぶてソング’はすでに合唱界のみならず、社会的な大きなうねりとなっている。《つぶてソング第1集》「今回はその第1集混声版の全曲初演」。《死者の贈り物Ⅱ》とともに新実作品を堪能。
「広く歌っていってもらえるような親しみやすい曲を」という願いから委嘱初演された松本 望《歌が生まれるとき》は、みなづきみのりの連詩『アポロンの竪琴』の中の4詩にロックやポップのメロディ、リズム、コード進行等、様々なエッセンスを織り交ぜつつ「歌が生まれいつか世界が音楽に満ちる日」のときめきを想像し、どこか懐かしく古典的ともいえる様式美を顕わしている。クーラ、ステーンハンマルの北欧作品も含めて親しみやすいメロディ、サウンド、詩の力、心に染みるメッセージ性等に満ち溢れた‘松原混声合唱団第20回演奏会’ライヴ版。

指揮：収録曲欄に記載
演奏：収録曲欄に記載

収録：2012年1月22日[日]
東京オペラシティコンサートホール　タケミツメモリアルにてライヴ・レコーディング