宅配スコア閲覧
多感な学生時代にこそ、時間をかけてチャレンジしたい作品!
まずは、このオペラの内容をみんなで理解しましょう。そうすることで、抜粋された曲がどんな場面の曲なのか、どう演奏すればいいのか、を考えるヒントを得られると思います。また、・・・
♪詳細情報♪
編曲:小野寺真 (Makoto Onodera)
演奏時間:7分00秒(約)
グレード:4
主なソロパート: B♭Cl. / Trp. / Hrn. / Mallet Perc.
Trp.最高音: 1st:A (B) / 2nd:F
演奏最少人数:23名
編成:吹奏楽(小編成)
▼楽器編成▼
Flute
Oboe (opt.)
Bassoon (opt.)
Clarinet in E♭(opt.)
1st Clarinet in B♭ (div.)
2nd Clarinet in B♭ (div.)
Bass Clarinet in B♭
Alto Saxophone in E♭
Tenor Saxophone in B♭
Baritone Saxophone in E♭
(doub. Flugelhorn in B♭)
2nd Trumpet in B♭
(doub. Flugelhorn in B♭)
1st & 2nd Horns in F
1st & 2nd Trombones
Euphonium
Tuba (div.)
String Bass (opt.)
Harp (opt.)
Piano (opt.)
Female Chorus
Percussion 1
Suspended Cymbal
Triangle / Tambourine
Glockenspiel
Suspended Cymbal
Triangle / Castanet
Glockenspiel
Xylophone / Vibraphone
Suspended Cymbal
Vibraphone / Marimba
Glockenspiel / Marimba
Vibraphone / Chimes
♪楽曲解説♪
「ヘンゼルとグレーテル」はドイツの作曲家・エンゲルベルト・フンパーディンク(1854-1921)によって作曲され、1893年に初演されたメルヘン・オペラです。有名なグリム童話が原作ですが、残酷な描写もある原作を子供にも親しみやすいように、台本を担当したフンパーディンクの妹は多くの点で設定を変更しています。そのこともあって、特に欧米ではクリスマスの時期に子供連れの観客向けに上演されることが多く、現在も頻繁に上演される人気のオペラとなっています。(初演もクリスマス時期の12月23日、リヒャルト・シュトラウスが指揮を担当しました)
さて、フンパーディンクはワーグナーの助手として「パルジファル」の作曲を手伝っていたこともあり、「ヘンゼルとグレーテル」の音楽にはワーグナーからの影響、例えば重厚なオーケストレーションやハーモニー、ライトモティーフ(示導動機)等がみられます。しかしワーグナーのような、ある種の「難解さ」は無く、メルヘン・オペラらしく美しく親しみやすいメロディーに溢れ、子供でも楽しめる作品に仕上がっています。
オペラのあらすじは以下の通りです。
「ドイツの深い森に、貧しい箒作りの職人の夫婦と二人の子供・ヘンゼルとグレーテルが住んでいました。ある日、母親を怒らせてしまい、罰として森へ野いちご摘みに出かけたヘンゼルとグレーテルは、森の奥へと進んでゆくうちに道に迷ってしまいます。
辺りは暗くなってしまい、歩き疲れてしまった二人は森の中で眠ってしまいました。
次の朝、森の中をさまよい歩いているうちに、二人は美味しそうなお菓子の家をみつけます。天使からの贈り物に違いない、と二人は夢中になってお菓子の家を食べますが、実はそこは子供を食べてしまう恐ろしい魔女の家。中から出てきた魔女はヘンゼルを捕まえ檻に閉じこめます。
ヘンゼルを太らせて食べてしまうために、魔女はヘンゼルに食べ物を与え、グレーテルには自分の手伝いをさせます。賢いグレーテルは機転を利かせてヘンゼルを解放し、二人で魔女を竈に押し込めて退治してしまいます。すると、魔法で閉じ込められていた他の子供たちも助け出され、心配して二人を探しに来た両親とも再会し、神様に感謝する中でハッピーエンドを迎えます。」
この吹奏楽用編曲は埼玉県・志木市立志木中学校(顧問・斉藤正子先生)の委嘱で2019年に編曲、今回の録音と出版に際し加筆、訂正を加えています。
抜粋部分は以下の通りです。
・序曲
・ほうれ、ピョン、ピョン、ピョン!(第3幕)
・小人がひとり森の中で(第2幕)
・魔女の騎行-第2幕への前奏曲
・パントマイム(第2幕)
・大詰めの場(第3幕終結部)
(小野寺 真)