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楽曲詳細情報
- 作曲
- ジャコモ・プッチーニ(Giacomo Puccini)
- 編曲
- 宍倉 晃(Koh Shishikura)
- 演奏時間
- 30分00秒(約)
- グレード
- 4.5
- 楽曲構成
- 第1~3幕からの抜粋です。
第1幕 約9分45秒
第2幕 約11分30秒
第3幕 約9分50秒 - 主なソロパート
- B♭Cl. / Trp.
- Trp.最高音
- 1st:High B♭ / 2nd:E / 3rd:Es
- 編成
- 吹奏楽 (合唱付き・第1幕)
楽器編成
- Piccolo
- 1st Flute
- 2nd Flute (div.)
- 1st & 2nd Oboes
- 1st & 2nd Bassoons
- Clarinet in E♭
- 1st Clarinet in B♭ (div.)
- 2nd Clarinet in B♭ (div.)
- 3nd Clarinet in B♭
- Bass Clarinet in B♭
- Soprano Saxophone
- 1st Alto Saxophone
- 2nd Alto Saxophone (div.)
- Tenor Saxophone
- Baritone Saxophone
- 1st & 2nd Trumpets in B♭
- 3rd Trumpet in B♭
- 1st & 2nd Horns in F
- 3rd & 4th Horns in F
- 1st & 2nd Trombones
- 3rd Trombone
- Euphonium (div.)
- Tuba (div.)
- String Bass (div.)
- Organ (第1幕)
- Harp (第1~3幕)
- Celesta (第3幕)
- 【Additional Brass - (第1幕)】
- Trumpet in B♭ (div. 3)
- Trombone (div.3)
- 【Off Stage - (第2幕)】
- Trumpet in B♭ (div. 3)
- Horn in F (div. 3)
- 【Off Stage - (第3幕)】
- Trumpet in B♭
- 【Choir - (第1幕)】
- Soprano / Mezzo Soprano
- Tenor / Bass
- Timpani
- 1st Percussion
- Snare Drum / Bass Drum
- Thailand Manjira
- 2nd Percussion
- Sleigh Bells / Tam-tam
- Glockenspiel / Vibraphone
- Marimba / Chimes
- “Shot Gun” sound (第3幕)
- 3rd Percussion
- Crash Cymbals
- Suspended Cymbal
- Triangle / Sleigh Bells
- Chimes
- 4th Percussion
- Cannon
- (or 2 Bass Drum 第1幕)
楽曲解説
イタリアの歌劇作曲家 G.プッチーニは「トスカ」を1899年に完成させました。
前作の「ラ ボエーム」とはまったく異なる作品のため、初演時はかなり注目されていましたがまずまずの成功を収めました。舞台は1800年頃のローマで、ナポレオン率いるフランス軍が欧州に勢力を引き伸ばしていた状況が物語に取り込まれています。
主要3役が全員死に至る劇的かつ、美しい音楽がとめどなく流れていきます。
この編曲版は第1幕、第2幕、第3幕に分けて書かれた抜粋版です。
■第1幕
聖アンドレア デッラ ヴァッレ教会の中。スカルピアの動機が強烈に鳴り響き、一気に聴衆を引き込む冒頭はあまりにも有名。続いてカヴァラドッシの有名なアリア「妙なる調和」の美しい音楽となります。そしてこれも有名な「テ デウム」に繋がっていき、聖なる内にスカルピアの邪悪な心が同時進行する壮大な音楽となります。
■第2幕
ファルネーゼ宮殿内のスカルピアの書斎。スカルピアが部下からの報告を待っている所に宮殿の中庭で行われている祝賀会でのカンタータが舞台裏から聴こえて来ます。 場面は急展開し、スカルピアがカヴァラドッシとトスカを問い詰める緊迫感の高い音楽になります。そして全曲で最も有名なトスカのアリア「歌に生き 愛に生き」へと繋がっていき、静かに第2幕が終わります。
■第3幕
聖アンジェロ城の屋上。ホルンが愛の勝利の旋律を高らかに鳴り響かせます。
やがて夜明け前の冷えびえとした音楽となり、オペラではボーイソプラノによって舞台裏で歌われる牧童の歌がトランペットで奏でられます。
やがてサキソフォン4重奏の美しく、もの哀しい旋律に導かれ有名なカヴァラドッシのアリア「星も光りぬ」へと繋がっていきます。
そして見せかけと約束されていたカヴァラドッシの処刑が本物の銃殺刑で行われ、絶望したトスカは「スカルピアよ あの世で!」と叫び、城壁から身を投げ、劇的な終幕を迎えます。
(宍倉 晃)