
童話をモチーフとしたピアノ連弾全曲を吹奏楽に編曲。本アレンジでもピアノは不可欠なものとなっている。
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楽曲詳細情報
- 作曲
- モーリス・ラヴェル(Maurice Ravel)
- 編曲
- 森田一浩(Kazuhiro Morita)
- 演奏時間
- 16分00秒(約)
Ⅰ. Pavane de la Belle au bois dormant 眠りの森の美女のパヴァーヌ [1:40]
Ⅱ. Petit Poucet おやゆび小僧 [3:10]
Ⅲ. Laideronnette, Imperatrice des Pagodes パゴダの女王レドロネット [3:30]
Ⅳ. Les entretiens de la Belle et de la Bete 美女と野獣の対話 [4:45]
Ⅴ. Le Jardin Feerique 妖精の園 [3:20] - グレード
- 4.5
- 調性
- 全曲原調
- 主なソロパート
- Fl. / Hrn. / Euph.
- Trp.最高音
- 1st / G 2nd / Es
- 最少演奏人数
- 28名
- 編成
- 吹奏楽(小編成)
楽器編成
- Piccolo
- Flute 1 & 2
- Oboe (opt.)
- E♭Clarinet
- B♭Clarinet 1 & 2 (all div.)
- Bass Clarinet
- (doub. Contrabass Clarinet)
- Alto Saxophone 1
- (doub. Soprano Saxophone)
- Alto Saxophone 2
- Tenor Saxophone
- Baritone Saxophone
- Trumpet 1 & 2
- Horn 1 & 2
- Trombone 1 & 2
- Euphonium
- Tuba (div.)
- String Bass
- Piano
- Harp (opt.)
- Percussion ※4 players~
- Timpani
- Bass Drum
- Crash Cymbals
- Suspended Cymbal
- Tam-tam
- Triangle
- Glockenspiel
- Xylophone
- Vibraphone
楽曲解説
周知の通り、ラヴェルの書いた《マ・メール・ロワ》には3つの版があります。まず、4手連弾用のピアノ組曲版(1910年)、これをそのままオーケストレーションした管弦楽組曲版(1911年)、そして新しい楽章や前奏、間奏を書き加えたバレエ版(1912年)、の3種です。オーケストラの作品としては、最後のバレエ版がもっとも耳にする機会が多いと思われますが、加筆された部分が当初の《マ・メール・ロワ》とはコンセプトがかなり異なるため、ここではピアノ組曲版と管弦楽組曲版をもとに編曲を行いました。オーボエ・パートは、ハープと共に割愛しても差し支えありません。ただし、ピアノとコントラバス・クラリネット(第4曲でバス・クラが持ち換える)はどうしても必要な楽器です。
《マ・メール・ロワ》はシンプルで夢のある作品です。特に最初に書かれたピアノ組曲版などは、子供同士の連弾を想定しているため、私でも二人分の楽譜をひとりで弾いてしまうことができるぐらい、音数が少なく書かれています。しかし、少ない音に集約された音楽の情報量は膨大です。わかりやすいからといって、決してなまなかな気持ちでは取り組めない音楽だと、私は思っています。
(森田一浩)