
天野正道/Gr.5/10:10
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楽曲詳細情報
- 作曲
- 天野正道(Masamicz Amano)
- 演奏時間
- 10分10秒(約)
1楽章 [5:30] 2楽章 [4:30] (約) - グレード
- 5
- 主なソロパート
- Eng.hrn. / B♭Cl. / St.Bass
- Trp最高音
- 1st:HighB♭/ 2nd:As / 3rd:As
- 編成
- 吹奏楽
楽器編成
- Piccolo
- Flute 1 & 2
- Oboe
- English horn
- Bassoon 1 & 2
- E♭Clarinet
- B♭Clarinet 1 , 2 & 3 (all div.)
- Alto Clarinet
- Bass Clarinet
- Soprano Saxophone
- Alto Saxophone 1 & 2
- Tenor Saxophone
- Baritone Saxophone
- Trumpet 1 , 2 & 3
- Horn 1 , 2 , 3 & 4
- Trombone 1 & 2
- Bass Trombone
- Euphonium (div.)
- Tuba
- String Bass (doub. Electric Bass)
- Piano
- Timpani
- (doub. Antique Cymbals)
- Percussion ※5 players~
- Drum set
- Bass Drum
- 4 Concert Toms
- Crash Cymbals
- Tam-tam
- Triangle
- Claves
- Conga
- Metal Cabasa
- Shaker
- Shaku-byosi (笏拍子)
- Cow Bell
- Castanets
- Glockenspiel
- Vibraphone
- Tubular Bells
楽曲解説
現在日本で耳にする音楽の多くは、そのジャンルは違っても西洋音楽に根ざしたものだと思います。なぜこんなにまで日本で西洋音楽が盛んになったかと言いますと、明治12年、当時の文部省に「音楽取調べ掛り」というセクションが設置され、西洋音楽を積極的に教育に取り入れたからでしょう。その結果、日本古来の音楽を学んだり聴いたりするよりも、西洋音楽を勉強したり聴いたりする機会が多くなったのだと思います。実は、奈良時代の日本でもこれと似たようなことが起こっていました。
大宝元年(701年)に大宝律令が制定されると、政官治部省に雅楽寮(うたまいのつかさ)が置かれました。これは明治時代の「音楽取調べ掛り」と似たような役割のものでした。この時もそれまでの日本古来の音楽(大和楽)を学ぶよりも、唐楽・高麗楽、といった外来の音楽を学ぶ人の方が遥かに多かったといわれます。つまり当時の宮廷音楽であった「雅楽」の中心は、日本古来の大和楽ではなく外来音楽だったのでした。いつの時代でも音楽とダンスは切っても切れない仲ですが、雅楽にも当然「舞楽」がありまして、唐楽を使う舞を「左方」高麗楽を使う舞を「右方」と呼んで、この2つの舞は対になって演目が決められています。概ね左方舞はメロディックで右方舞はリズミックな舞です。
この「左方の舞と右方の舞」もご多聞に漏れず、曲名自体は奈良時代からずっと続いているものですが、音楽の内容は「左方、右方」に法ってはいるものの、今現在の「コスモポリタンミュージック」という観点で作曲してみました。
(天野正道)