金管6重奏：金管六重奏のための3つのインヴェンション／鹿野草平【アンサンブル楽譜】

この曲は2010年に外囿祥一郎氏の勧めにより作曲され、ブラス・ヘキサゴンによる試奏の後、2014年に若干の改訂が為され、このたび出版・録音する運びとなった作品です。

第１曲はファンファーレ風の楽曲で、ドリアン旋法によるメロディの後追いに主眼が置かれています。単体のファンファーレとしても使用が可能で、短くしたい場合は21小節目から40小節目までをカットする事も可能です。

第２曲は牧歌風の楽曲で、テューバからメロディがはじまります。和声法としては、内部テンションを多用していますので、それぞれの和音のバランスに注意が必要です。

第３曲のフォルクローレ風の楽曲で、ロンド的な形式をもっています。雰囲気としてはアダージョですが、実はリズミカルな曲です。この曲で終わりでもよいのですが、その後リフレインとして第1曲をもう一度演奏する事も推奨されます。

全体として、６パートそれぞれにメロディが行き渡るよう配慮して作曲しました。色々な楽団に演奏して頂ける事を楽しみにしています。

（鹿野草平）